プリザーブドフラワーはいつまできれい?保存期間はどのくらい?
フラワー工房Aki 岡田亜紀子
最近,生花とかプリザーブドフラワーとか,シルクフラワーとか,花の種類を問わずに商品を並べているお花屋さんもありますよね。
店員の方に,「生花にするか,プリザーブドフラワーにするか・・・」と聞かれて,値段以外の判断基準がなく,困った経験をされた方も多いと思います。
では,今日は,プリザーブドフラワーのホントのところをお伝えいたします。
プリザーブドフラワーの歴史やメーカーによる色の特徴は,プリザーブドフラワーとは、その歴史とフラワーアレンジメントでもご紹介いたしました。
花屋で必ず言われること
お花屋で店員さんにプレゼントにするアレンジメントを探していると伝えたら,だいたい次のように言われると思います。
「手入れがラクで,長持ちするものなら,プリザーブドフラワーがオススメです。」
「ちょっと変わったプレゼントなら,プリザーブドフラワーのアレンジメントがいかがですか?」
おそらく,買いに行ったあなたは,まず,値札に目が行くでしょう。
たいていの場合,高い値札がついているのは,プリザーブドフラワーです。
「プリザーブドフラワーのアレンジメントのほうが高いけど,どのくらい長くもつのかな」
と思いませんか?
プリザーブドフラワーはどのくらいもつのか
英語で表記すると「プリザーブドフラワー」は、Preserved flower となり,保存状態の花,花のきれいな状態が維持されるものと言えると思います。
おそらく,お店などでは
「プリザーブドフラワーはずっときれいなままですよ。」
と説明されると思います。
別の例では,結婚式でブーケを選ぶときも
「生花のブーケをプリザーブドフラワーするサービスがあります。ずっときれいに記念として飾っておけます。」
と言われたことがあると思います。
では,
とは,具体的にはどのくらいの期間なのでしょうか?
プリザーブドフラワーは,生花の水分を油分を中心とした成分で置き換えていますので,その状態を理論上は半永久的に保つことができます。
しかし,プリザーブドフラワーには次のような長所と短所があります。
- 水を与えなくても,生花のような質感や色が保たれる。
- 水分を含んでいないので,軽く持ち運びによい。
- 生花のような水の取り換えなど手間がかからない。
- 生花のような短期間の劣化がない。
- 花粉やにおいがないので,レストランや病院などで喜ばれる。
●短所●
- 水が苦手,湿気に弱い。
- 油分を含むため燃えやすい。(火の近くに飾るのは×)
- 生花のような質感があるが,生花に比べると脆く壊れやすい。
- 紫外線による色の劣化がある。
- 色素を吸わせているため,色移りすることがある。
私の経験からすると,生花は,水を取り換えたり霧吹きをかけたりして手間をかければ,日本の住環境でもある程度の期間,きれいに飾ることができます。
プリザーブドフラワーは,埃を被っても水拭きしたり洗ったりすることができませんので,住環境によっては,すぐに汚れてしまいます。
ガラスケース入りのプリザーブドフラワーアレンジメント。価格は高くなりますが,半永久的にきれいな状態を楽しめるので,プレゼントに最適です。
なので,半永久的に楽しむなら,カバーをつけることをオススメします。
日本の夏は,プリザーブドフラワー発祥の地,ヨーロッパとは比べ物にならないくらい,高温多湿です。
また,日本では,リビングは南向きの日の光が入る方角に作られていることも多いです。
ですので,日本の住環境は,光(紫外線)が強く,湿度が高く・・・
プリザーブドフラワーにとっては過酷な環境です。
そのため,半永久的といっても,場合によっては2~3か月で劣化し始めることがあります。
2~3か月まできれいなら,生花よりはずっと長持ち,,,と言えばそうですね。
もし,もっと長く楽しみたいなら,ガラスケースに入ったりアクリルケースに入ったプリザーブドフラワーアレンジメントを選ぶことをオススメします。
その分,お値段は高くなりますが(^_^;)
もっと手軽に・・・なら,
セロファンをかけておくだけでも,何もしないより,ずっと良いです。
ぜひ参考にしてみてください。
2015年4月26日の母の日のプリザーブドフラワー教室でも,お母さまにプレゼントした後,ずっと長く楽しんでいただけるように,ケース入りのデザインを考えております。
よろしくお願いいたします。
フラワー工房Aki 岡田亜紀子
最近のコメント