フラワー工房Aki 岡田亜紀子です。

今は育休中ですが、本業は科学系の教材編集をしています。

江戸川の土手で遊んだり、東大の裏山で探検をしたり、味覚狩りをしたり、家のなかで小さな野菜を育てたりするのが単に「好き」だったところから、理科が得意になり、理科を仕事にすることができています。

理科教育に携わる一人として、理科が得意になるきっかけになった図鑑、息子のお祝いに頂いた図鑑を事例に、図鑑や資料集の選び方をちょっと記させていただきます。

【1】最初は身近な「生物」から

皆さんが学校で学ぶ理科が、物理、化学、生物、地学に分かれたのは、高校からだと思います。

小学校、中学校までの教科書は、1冊に4領域がまとまっています。

教科書改訂のたびに議論になるのが、「教科書の最初に置く領域はどれにするか」です。

現行の教科書の順番がどうなっているかはさておき、必ず聞かれる意見は、「児童、生徒にとって最も身近なもの、『生物』から始めたい。始めるべきだ」

という意見です。

私は、個人的にこの意見に賛成です。

私自身、最初に興味をもったものは、土手にいる昆虫、雨になると現れるミミズ、母が飾ってくれた花、抜けた歯(乳歯)…など、生物でした。

興味をもった生物からどんどん掘り下げていくうちに、自然と他の領域にも広がっていきました。

例えば、

家に飾った花は、数日で枯れてしまう。
  ↓
テレビで、薄めた砂糖水などを少し混ぜると長持ちすると言ってた。
  ↓
なぜ?
  ↓
糖分が花の栄養になるから。
  ↓
どういう仕組みなんだろう?

というように、小学校の高学年以上になれば、自然と生物から化学へと進めて行かれるからです。
※でも、これはあくまで個人的な意見です。

「雷ってこわい!なんで鳴るの!?」「お風呂のお湯は色がついてるみたい」と身近な物理現象から入ることも、「月はなんで形が変わるの!?」と身近な地学現象から入ることも、「せっけんはなぜ泡がたつの!?」と身近な化学現象から入ることも、もちろんOKだし大切なことだと思います。

【2】最初に買った図鑑

私が最初に買った図鑑は、今は残念ながら廃刊となっておりますが、小学館の「植物の観察と育て方」という図鑑です。

廃刊になっても、ネット上で検索できるんですね~

この黄色いパッケージが懐かしい!

小学校1年のとき、ほとんど書けていない学校の観察シートを手に本屋に行き、「これを書きたい」と伝えたところ、店員さんが薦めてくれた図鑑。

お小遣いでは買えなかったので、お年玉で購入。

この図鑑の特徴は、他の植物図鑑と異なり、植物の紹介に留まらず、「生徒、児童の活動」が盛り込まれていることです。

観察するときの見るポイント、スケッチのしかたから始まり、「タンポポの茎で風車をつくろう」「背丈の低い状態で花を咲かせてみよう」といった教科書でいう「やってみよう」にあたる活動が収載されています。

観察シートを書くためにはもちろん、春、江戸川の土手で遊ぶ時には図鑑に載っている野外遊びを行い、外で遊んでいて気になったことは後で図鑑で調べて…と、教科書に載っていないことも、どんどん身につけていくことができました。

【3】おすすめの図鑑シリーズ

【2】でご紹介した図鑑は今は発刊されておりませんので、今、発刊されている図鑑でおすすめのものをご紹介いたします。
『小学館の図鑑NEOシリーズ』

幼稚園児、小学生からの図鑑や資料集の選び方

例えば『植物』では…

🌑前半は季節ごとに植物を紹介し、後半は分類学上の区分けで植物を紹介しています。身近にある植物を「調べる」「知る」から「探究する」へと深めていくことができます。

🌑アサガオやタンポポ、ヘチマなど教科書で大きく取り上げられる植物は、見開き特集ページにしています。タンポポの一生で全体を見せながら細かな部分も説明していく記述は、教科書の編集でも力を入れるページです。学習効果が高いページです。

幼稚園児、小学生からの図鑑や資料集の選び方

※p.18より
🌑写真に頼りすぎず、必要なイラストを作成している図鑑です。

教育書で写真を使用すると、メリットとデメリットがあります。
大きなデメリットは、写真はその一面に含まれる情報が多くなり、初学者では肝心なことに視点が向かなかったり、重要なことが読み取れなくなることです。編集サイドとしては、イラストを作成することは時間と手間がかかるのですが、そこをきちんと対応している図鑑といえます。

🌑身近で簡単に楽しめる実験「LET’S TRY!」(教科書のやってみようにあたるもの)が豊富です。

幼稚園児、小学生からの図鑑や資料集の選び方

※p.24より
この内容、まさに、小学校での生け花の出前授業で、児童たちに気づいてもらっていることです。

幼稚園児、小学生からの図鑑や資料集の選び方

※p.77より

🌑各分野、有名な専門家が、さまざまな形で編集に参加している図鑑です。
『植物』なら、コケ植物の数少ない専門家・樋口正信先生、写真家のいがりまさし氏、標本のイラストレーター石川美枝子氏、植物とは密接な関係にある昆虫の専門家・小池啓一先生…etc

小さい頃から、ぜひ本物に触れる喜びを氏ってもらいたいです。

♪♪♪♪♪

我が家には、『植物』『魚』『動物』『星と星座』『昆虫』があります。

奥付けを見るだけでも、『人間』『花』『鳥 恐竜の子孫たち』などなど、買いたしていかなくてはと考えております。

フラワー工房Aki 岡田亜紀子